みなさんお水を毎日飲んでいますか?
コーヒー、お茶、ジュースは飲むけどお水はあまり飲まない。そんな方にも毎日お水を飲もう、身体に大切なんだと思って頂けるようにご説明していきたいと思います。
水分が必要不可欠な理由
その割合は年齢や書いてある物によって差はありますが、
子供で70%、成人で60%、ご年配の方で50%もの水分で出来ています。
身体の水分が2%失われると、喉の渇きを感じ運動能力の低下が始まります。
4~5%になると、疲労感や頭痛、めまいなどの脱水症状が現れます。10%以上失われると失神、痙攣、死に至ることもあります。それほど人の体には水分が必要不可欠なものになります。
水の役割は大きく分けて3つ
・血液を作る材料になる
・老廃物の濾過
・体温調節
血液も元を辿れば『水』
血液が体にとって重要なことはみなさんご存じだと思いますが、その血液のもととなっているのが『水』です。水は体内に入り、吸収されると血液となり全身をめぐっています。
血液が体の中で果たす役割には、次のようなものがあります。
- 呼吸によって取り込まれた酸素を運搬する
- 栄養を運搬する
- 代謝によって生み出された老廃物を運搬する など
どれも、私たちが生きていく上で欠かすことができない役割であることがわかります。
それでは血液をもとになっている『水』が不足するとどうなるのでしょうか?
血中の水分量が不足してしまうと、血液はもちろん粘着性が上がりドロドロしてきてしまいます。
先ほど血液は私たちが生きていくうえで重要な役割を担っているとお話しした通り酸素や、栄養などの運搬を行っているため、粘性の高い血液になってしまうと運搬が潤滑にいかなくなってしまい、体に様々な不調を起こす原因になってしまいます。
老廃物を濾過する『水』
体の老廃物は尿によって体外へと排出してくれています。尿は腎臓によって濾過されて体外へと排出されていきますが、この機能が正しく行われないと体の中に老廃物が貯まった状態になってしまい、体の不調の原因になってしまいます!
この老廃物の濾過のために『水』が使われています(その量はなんと1日170から180リットル!!)濾過された水分の一部は再吸収され、一部は尿として体外に排出されていくのです。
ちなみに成人で健康な人の平均的な1日の排尿量は、約1.2リットル。最低でも500ミリリットルの尿を排泄しないと老廃物(新陳代謝など多くの生化学反応の後に出る体に不要な成分および有害物質)を出し切ることができないと言われています。なのでしっかりと水分を摂取して、老廃物を体外へ排出することが健康のためにはとても大切になります。
体温調節に必要な『水』
私たちの平熱は36~37度ですが、体温が2度でも上がると体調を崩し、場合によっては死に至る危険性も出てきます。このように体温の調節というのは、人が生命を維持する上でとても大切な機能なのです。
体内の水は、体温を調節する上で大切な役割を持っています。例えば汗をかくことは、体温を一定に保つための重要なシステムです。水は蒸発するときに熱を奪う性質を持っており(気化熱:水1ミリリットルあたり約0.6キロカロリー)、汗をかいたときにこれが利用されます。つまり、皮膚から汗が蒸発するときに熱が奪われ、皮膚表面の温度が下がるのです。夏に気温が上昇したときや、運動をして身体温度が高くなったときなどに汗をかくのはこのためです。こうして、体温の上昇を防いでいるのです。
<体の中の不要な熱>
人間は皮膚から600ミリリットル、呼気から400ミリリットル、無意識のうちに蒸気の形で水を排せつしています。これは、代謝活動の結果発生した余分な熱を、水の気化熱にかえて蒸気として外へ出しているということです。
つまり水は、余分な捨てるべき熱を受け取り、外へ運び出す役割をしているのです。
水分の働き
では、水分は身体の中でどんな働きをしているのでしょうか。
一つは血液となり全身に酸素や栄養、ホルモンを運ぶ役割を担っています。また老廃物を運び出し、体の外に排出するという重要な働きもあります。なので水分が不足する事で、血液がドロドロになり、全身に酸素や栄養を送りづらくなり、老廃物を体の溜め込んでしまいます。
全ての病気は酸素欠乏が原因という言葉があるように、お水を飲むことで様々な不調を防ぐ事が出来ます。
1日に必要なお水の量
目安の量に関して、2リットルがいい、3リットルがいい、国では1.2リットルが推奨されている、と何がいいのか悩んでしまうと思いますが体重量で目安があります。
体重×30mlです。
(例 50kg × 30ml = 1.5リットル)
この目安量を1日かけて飲むようにしてみてください。一時間に吸収出来る量にも限度があるので、がぶ飲みはせず1日かけて飲む事も大事になってきます。
また冷たいお水だと吸収率も下がるので常温のお水や白湯がオススメです。
コーヒーやお茶は駄目ですか?お酒なら目安より飲んでます。と良く言われますが、コーヒーやお茶はカフェインが入っているため利尿作用が強く、体から出る量が多くなってしまいます。お酒も同様です。以上の理由からお水を飲むよう心がけていきましょう。
目安量をしっかり飲むようになってから疲れにくい、昼間の眠気が無くなった、肌が綺麗になった、痛みが無くなった、体温が上がった、脚がつらなくなった、などなどいい反応が出ている方がたくさんいらっしゃいます。
皆さまも少しずつ水を飲む習慣を取り入れてみてはいかがでしょうか?