まず始めに、『崩れた姿勢は良くない』と聞いたことがあるかと思います。
では、なぜ姿勢が崩れると良くないのでしょうか。
それは、姿勢が崩れることによって体へのストレスが増大してしまい、バランスが悪い状態になってしまうからです。そうなることで、痛みや痺れ、さまざまな不調が発生してしまいます。根本的に『崩れた姿勢』を治さなければ体の不調は解決しないことが多いです。
正しい姿勢とは
耳・肩・腰・膝・くるぶし
これらが一直線になっている姿勢です。
姿勢の崩れが起こす身体の不調
それでは次に、『どのようにして姿勢が崩れ、身体の不調が生じるのか?』について説明していきます。
姿勢の崩れは、皆さんが生活習慣で作り出してきた身体の『癖』なのです。
原因としては、長時間同じ姿勢でいること、過去の怪我、筋肉が硬く短くなっている(オーバーユース)筋肉が弱く長くなっている(アンダーユース)などがあります。
1、長時間同じ姿勢でいること
長い時間同じ姿勢や、偏った姿勢をとり続けていると特定の筋肉に硬さが出てくることがあります。例えば農家さんの中腰の姿勢や、デスクワーク中心の猫背、重いバッグを片方の肩だけによく掛けている、などが挙げられます。また長く続けているスポーツ特性にもこの特徴があります。
2、過去の怪我
以前に骨折や、捻挫など生活に支障が出る大きな怪我をしたことがある場合、その周囲の組織は痛みのせいなどで筋肉が緊張し、そのまま硬さだけが残ることがあります。
3、筋肉が硬く短くなっている(オーバーユース)
長時間同じ姿勢とも共通ですが、ある部分にだけ過度のストレスが加わり続けることで、体に硬さが生じることがあります。
4、筋肉が弱く長くなっている(アンダーユース)
オーバーユースの反対側となり、いわゆるサボり筋となってしまっている部分です。特徴的なところで、女性で出産後の腹筋などがよく挙げられます。
また、現代ではパソコンやスマートフォンの普及に伴い、前かがみの姿勢や動作が多くなっているのも大きな要因のひとつです。
皆さんは頭の重さがどのくらいあるか知っていますか?
頭の重さは体重の約10%でボーリング球1個分あります。崩れた姿勢では常に頸や肩、腰に負担がかかっているということになります。
姿勢はここ1、2年で崩れた訳ではなくて、何十年もの年月が経過して崩れてきたものになります。また、姿勢が崩れた状態で何年も過ごしているとその歪みに身体が慣れてしまい、今の姿勢が正しい姿勢だと勘違いしてしまいます。そのような崩れた姿勢で生活を続けていく事で、結果として全身の血流が滞り、肩コリや腰痛等といった症状を招いてしまうのです。
それでは肩コリや腰痛といった身体の不調が生じた場合、どのように施術をしていけば良いのか?
肩こりや腰痛等が生じた際に、痛みが出ている部位のみを施術したとします。そのときは一時的に身体が楽になったとしても、その効果が持続しないことが多いのです。痛い部位のみ施術をしていても根本的な改善には繋がりません。
※なぜなら、明日からもその「癖」付いた姿勢で生活を続けていくからです。
痛みの原因を取り除き、『姿勢の崩れ』を修正することがとても重要になります。
当院では、筋肉を覆っている筋膜に対して施術を行っています。
筋膜とは、皮膚と筋肉の間にある膜のことで、体の全身を覆っているため、良くも悪くも姿勢との関係性が強いものになります。筋膜のコリを和らげ身体の歪みを取り除くことで、痛みの根本的な改善を目指しています。